著者
万代 光一 平井 敏弘 三好 雪久 大田垣 純 山下 芳典 向田 秀則 峠 哲哉 新本 稔 服部 孝雄
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.20, no.11, pp.2501-2507, 1987-11-01
被引用文献数
3

目的:食道癌の併存病変について,臨床病理学的検討を行い.その実態を明らかにすることを試みた.方法:過去10年間に切除され,十分な組織学的検討が可能であった食道癌症例88例を対象とした.切除食道の全体にわたり階段状組織切片を作製し,併存病変の発生頻度を検討した.併存病変はdysplasia,多発癌,壁内転移,上皮内伸展に大別した.さらに,dysplasiaをmild,moderate,severeの3段階にgradingを行った.結果:多発癌の頻度は13.6%,severe dysplasiaも含めた悪性異型病巣の出現頻度は21.6%であった.食道癌の多発異型病変の頻度は高く食道癌の多中心性発生の可能性を支持しえた.

言及状況

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こんな論文どうですか? 食道癌の臨床病理学的検討 : 特に併存病変を中心に(万代 光一ほか),1987 http://id.CiNii.jp/FdlLL

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