著者
三谷 眞己 片岡 誠 桑原 義之 呉山 泰進 岩田 宏 正岡 昭
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.907-911, 1994-04-01
被引用文献数
18

症例は59歳の男性,十二指腸乳頭部癌にて膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的診断は内分泌細胞癌と管状腺癌の複合癌であった.両癌部位を,グリメリウス染色,フォンタナマッソン染色,免疫組織化学的染色にて検索したところ,内分泌細胞癌部において,グリメリウス染色,Leu7が極散在性に,腺癌部においてグリメリウス染色,クロモグラニン,neuron specific enolase(NSE), Leu7, carcinoembryonic antigen(CEA)が陽性を呈した.これは両者の起源が共通であることを示唆しているとともに,通常,神経内分泌機能を有することが多いとされる内分泌細胞癌部より,腺癌部にかえって神経内分泌機能がみられた.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 十二指腸乳頭部に発生した内分泌細胞癌と管状腺癌の複合腫瘍の1例,1994 http://ci.nii.ac.jp/naid/110001313981

収集済み URL リスト