著者
高谷 幸司
出版者
社団法人日本鉄鋼協会
雑誌
鐵と鋼 : 日本鐡鋼協會々誌 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.90, no.10, pp.751-757, 2004-10-01
参考文献数
41
被引用文献数
8

電磁撹〓と電磁ブレーキは,その基本的な動作として,電磁撹〓は能動的で流動促進作用,電磁ブレーキは受動的で流動抑制作用を特徴とするが,両者ともに近年の連続鋳造設備の多くに設置され,高生産性かつ高品質の鋳片製造に効果を発揮している。その選択は状況次第であるが,その動作特性から考えて,薄スラブマシンに代表されるより高速な連続鋳造の実現には電磁ブレーキ,表面品質が問題となる比較的低速なマシンにはメニスカス電磁撹〓の採用が適切な選択と考えられる。また,浸漬ノズルの形状についても,今なお多くの改善が継続されており,ノズル閉塞防止技術と併せて今後の進展が期待される。さらに,今後の技術として軟接触鋳造の商用化に期待がかかるものの解決すべき課題は多い。<BR>適切な流動制御を行うには,磁場の効果を含めて,鋳型内の流動・伝熱現象と鋳片に発生する種々の欠陥との定量的関係のさらなる解明が必要である。複雑な現象の解明と新たなアイデアで,更なる高生産性かつ高品質な鋳片製造技術が確立されることを願ってやまない。

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こんな論文どうですか? 連続鋳造機鋳型内の溶鋼流動制御技術の変遷(鋳造・凝固)(高谷 幸司),2004 https://t.co/0MyudwyHOH

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