- 著者
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山岸 治男
- 出版者
- 大分大学
- 雑誌
- 生涯学習教育研究センター紀要
- 巻号頁・発行日
- vol.5, pp.17-24, 2005-03
21世紀社会の目標の1つとして、しばしば「福祉社会」の実現が主張される。それには、社会的合意過程において民主主義が成熟しなければならないが多数の市民が責任ある態度で社会参画し、相互合意による相互援助活動を自覚的に継続するには、市民一人ひとりが生涯各期において年齢相応の学習を重ね、社会を構成する一市民としての自覚を高める必要がある。本稿はこうした学習を促す社会システムとしての教育のありかたを検討するものである。