著者
佐藤 千穂
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.74-81, 1997-05-01
参考文献数
8
被引用文献数
2

肌色に関する研究は数多く報告されているが, 実空間での顔色の見えについての研究は少ない。顔色の見えは照明や背景色などの様々な環境要因や, 洋服の色や化粧などに影響される。さらに色の見えは, その面積や形, 配置によっても変化するだろう。本研究では形の議論は今後の課題として, 洋服の色によって影響される顔色の見えに着目した。それは洋服が人の顔を見る視野の中で多くの面積を占めることと, 面積効果を考慮して, まずは顔と同じくらいの面積での色の比較を行いたかったためである。実験では胸にかけられる長方形の色のついた綿の布を洋服のかわりに使用した。布の色にはマンセル表色系で規則的な43色と, 洋服の色や化粧品の色を考慮した22色からなる65色を選定した。モデル(38名の女性)は色のついた布を胸にかけて着席し, 5名の観察者はこの時のモデルの顔色の見えを評価した。この評価を各モデルに対して65回実施した。評価構造の解析と各布の色での顔色の見えの違いを検討したところ, 顔色は明るい色や赤みのある布ではきれいで健康的であり, 一方暗い色や青みのある布ではくすんで不健康に見える結果が得られた。

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こんな論文どうですか? 顔色の見えに及ぼすカラークロスの影響(佐藤 千穂),1997 http://id.CiNii.jp/HKo5L 肌色に関す…
こんな論文どうですか? 顔色の見えに及ぼすカラークロスの影響(佐藤 千穂),1997 http://id.CiNii.jp/HKo5L 肌色に関す…

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