著者
本間 保男 高橋 広治 水野 宏 見里 朝正
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.33-40, 1977-02-20

キュウリうどんこ病菌Sphaerotheca fuligineaを供試し, 本菌の生育過程に及ぼす大豆レシチンの影響を検討した.キュウリ子葉裏面に大豆レシチン2000ppmを処理し, うどんこ病菌分生胞子を接種し, 分生胞子の発芽, 菌糸の伸長, 分生子梗, 分生胞子の形成を経時的に走査電顕により観察した.分生胞子の発芽には著しい抑制はみられなかったが, 無処理区に比し, 発芽管がやや太く, 短くなり, 菌糸の伸長が遅くなる傾向がみられた.もっとも顕著な影響は, 処理区の接種3日目以降の菌糸先端部に現われた.すなわち, 伸長した菌糸の先端部周縁に薄膜が見られ, うなぎ尾状を呈し, 日数の経過とともに膜の部分が拡大することであった.また無処理区に比し, 分生子梗, 分生胞子の形成が遅れ, 数も少なく, とくに分生胞子が分生子鎖から離脱せずに, そのままたれ下がり, 全体的にゼンマイ状を呈するものがみられた.

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こんな論文どうですか? キュウリうどんこ病菌に及ぼすレシチンの影響(本間保男ほか),1977 http://id.CiNii.jp/HLKuL

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