著者
小高 理香 菅野 輝美 片木 敏行 瀧本 善之
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.235-241, 2002-08-20
参考文献数
28
被引用文献数
2

フェニトロチオン及びそのオキソン体のフランスの湖水及び日本の池水-底質系での好気的な代謝試験を行った.系への通気方法がフェニトロチオンの代謝経路に与える影響を見るために, 水層中に穏やかに通気するかまたは水表面上に空気を流す方法で実験を行った.いずれの方法においても代謝経路はほぼ同じであったが水-底質間の放射能分布に若干の違いが認められた.水中通気による嫌気雰囲気の減少から, フェノール体と二酸化炭素の生成量が増加し還元的代謝が減少した.フランスと日本の水-底質系でのフェニトロチオンの代謝に顕著な差異は認められず主にP-O-アリール結合の開裂によるフェノール生成, ニトロ基のアミノ基への還元とそれに続く.アセチル化により分解された.オキソン体の生成(<1%)は主要な分解経路ではなく, 速やかにP-O-アリール結合が開裂しフェノール体に分解された.

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こんな論文どうですか? フェニトロチオンおよびそのオキソン体の水-底質系における代謝分解(小高 理香ほか),2002 http://id.CiNii.jp/HLsNL

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