著者
中野 敬之 大場 正明
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.331-336, 1998-09-05
被引用文献数
3

中, 低級茶の価格が低迷しているため, 上級茶の原材料である一番茶の良質・多収化が益々重要になっている.そこで, 一番茶を多収にする前年二番茶の収穫方法を明らかにするため, 二番茶収穫の時期と摘採位置が翌年一番茶に及ぼす影響を三番茶不摘採園において調査した.その結果, 二番茶を早期に収穫すると, 翌年一番茶は新芽数が減少し, 減収した.また二番茶の摘採位置が高いと.翌年一番茶は新芽数が少なく, 生育が遅れて減収した.収穫時期および摘採位置の交互作用については, 早期に摘採位置を上げて二番茶を収穫すると秋に徒長枝と着蕾数が増加したが, 翌年一番茶への影響は認められなかった.三番茶不摘採園では, 新芽数が少ないことが一番茶の減収要因になりやすいので, 二番茶を晩期に摘採位置を低く収穫した方が翌年一番茶の増収をもたらすと結論された.

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こんな論文どうですか? 二番茶の収穫時期と摘採位置が翌年一番茶の収量, 品質に及ぼす影響(中野 敬之ほか),1998 https://t.co/TAIPyBPAI4

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