著者
中條 博良
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.224-231, 1967-06-10

小麦農林27号または小麦農林4号を種々の温度周期の下で処理し, バーナリゼーション効果の差異について研究した。(1) 40日間毎日0℃または10℃で0〜24時間, 18℃で残り時間処理した。毎日の低温処理時間の長短に応じてバーナリゼーショソ効果に差がみられた。(2) 夫々数日間の低温(0℃)処理と高温(20℃)処理とを低温処理日数の合計が所定日数に達する迄くり返した。低温処理または高温処理の連続日数が増加するに従いバーナリゼーション効果は減少し, 低温処理連続日数が10日内外の時処理効果の減少が顕著であった。しかしこのような処理連続日数の増加にともなうバーナリゼーション効果の減少は低温処理温度を10℃とした時または高温処理温度を15℃とした時には少なかった。以上の結果から低温でのバーナリゼーショシ処理が数日以上連続した場合, その処理効果は高温により消去され易くなるものと考えられる。

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