著者
湯田 保彦
出版者
日本作物学会九州支部
雑誌
日本作物学会九州支部会報
巻号頁・発行日
no.20, pp.40-41, 1963

作物栽培における除草剤の重要度は極めて大きく,最近新しい除草剤が単体,または混合剤として次々に登場しており,各地でその効果について検討されているが,MUPC(有効成分としてOMUを16.5%,BiPCを11.5%含む混合剤)もその1つで,これは非ホルモン型の移行性除草剤で含有される両成分のうちOMUは気温に左右されることが少ないが,BiPCは夏の高温時には揮発が多いためか除草効果が低減しやすく,夏作物よりも冬作物の除草剤として高い除草効果を示すといわれている。本場では1961年の夏からほ場試験で甘しょ,てん菜,麦,なたね等に対して供試し,'62年には更に乾田直まき水稲に対しても試験してその除草効果および作物の生育,収量におよぼす影響について検討したのでこれらの成績についてその概要を報告したい。

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