- 著者
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小林 喜男
- 出版者
- 日本作物学会
- 雑誌
- 日本作物学会東海支部研究発表梗概
- 巻号頁・発行日
- no.63, pp.1-4, 1972-03-31
1.圃場に栽培したホワイト・デント・コーンおよびイエロー・デント・コーンについて節数の多い個体群は下位節間の伸長量が少なく, 従って, 第6節, 第7節等下位節の地上高が低い傾向のある事が確かめられた。2.同一品種, 同一播種期で節数の多い個体群は節数の少ない個体群に比し, 第7節部或は第8節部等比較的高い節位からも発根伸長して吸収根にまで発達している個体の割合が多いことが示された。3.之等のことから, 任意の品種, 任意の播種期に於いて, 節数の多い個体群を多く作り出すことにより, 植物体は生育の後期まで, 順次発達する若い根群に支えられて増収が期待出来るものとの考え方を基礎とした新しい栽培技術の開発が提唱された。