著者
小林 喜男 水谷 慎作
出版者
Japanese Society of Farm Work Research
雑誌
農作業研究 (ISSN:03891763)
巻号頁・発行日
vol.1968, no.5, pp.61-68, 1968-03-20 (Released:2010-02-09)
参考文献数
5
被引用文献数
1
著者
小林 喜男
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部研究発表梗概
巻号頁・発行日
no.63, pp.1-4, 1972-03-31

1.圃場に栽培したホワイト・デント・コーンおよびイエロー・デント・コーンについて節数の多い個体群は下位節間の伸長量が少なく, 従って, 第6節, 第7節等下位節の地上高が低い傾向のある事が確かめられた。2.同一品種, 同一播種期で節数の多い個体群は節数の少ない個体群に比し, 第7節部或は第8節部等比較的高い節位からも発根伸長して吸収根にまで発達している個体の割合が多いことが示された。3.之等のことから, 任意の品種, 任意の播種期に於いて, 節数の多い個体群を多く作り出すことにより, 植物体は生育の後期まで, 順次発達する若い根群に支えられて増収が期待出来るものとの考え方を基礎とした新しい栽培技術の開発が提唱された。
著者
鳥潟 博高 小林 喜男 菅沼 広美
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.145-151, 1988
被引用文献数
3 1

愛知県郷東町名古屋大学附属農場 (北緯35°, 年平均気温14.7°) で, ペカン5品種サクセスネ (Succes), ネリス (Nelies), シュライ (Schley), スチュアート(Stuart), カーチス (Curtis) を栽培し, 開花, 結実を調査し下の結果を得た.<br>1) 1ペカンの雄花は2年生枝に直接腋生し, 雌花は, 今年生新梢に頂生することを示した.上記5品種の毎年の開花期は5月下旬~6月上旬であり, 成熟期は11月であって, 雌果の成熟には154~182日を要し, 同地の無霜期間中に成熟することを明らかにした.<br>2) 開花調査の結果, サクセスは毎年開花が早く雌雄同熟か雄花先熟であった. ネリス, シュライ, スチュアート, カーチスの4品種は開花がやや遅く, 雌雄同熟か雌花先熟であった. 受粉, 結実調査の結果サクセス, スチュアート及びネリスは自家結実性のあることを示したが自然状態で充分な受粉が行なわれるか疑問であった.<br>また, 日本の山野には <i>Carya</i> 属植物がないので, 主要品種の雌花の recipient stage に花粉の shedding が行なわれる様な受粉樹の植栽がなければ結実が望めないことを指摘した.<br>3) 3ペカン5品種の100粒重はネリスが最も重く約600g, 次いでサクセス, シュライ, スチュアートで580~595g, ヵーチスは290gで最も軽量であった. 可食部率はネリス39%で最も小さく, シュライ55%で最も大きかった.
著者
MIRHADI Mohamad Javad 小林 喜男
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.115-124, 1981
被引用文献数
3

5月1日から7月1日まで,15日おきにグレインソルガム(H-726)を名大農学部附属農場の圃場で栽培し,週2回定期的にかん水する区と無かん水区を設け,生育収量やたんぱく含量を調査した. 1. いずれの播種期でもかん水区で,草丈,葉数,穂長,1穂粒数,茎葉や穀実のたんぱく含量が無かん水区より優れていて, この植物が乾燥に強いと考えられているにもかかわらず,栽培にあたってかんがいの必要性が高いと考えられた. 2. 6月1日および15日播きではかん水, 無かん水両区とも他の播種期の区に比べ,生育収量やたんぱく含量が全体的に低下していた. この減少は生育初期に降雨が多く日照が少なく, これに伴う気温の一時的な低下によるものと思われる. 3. 全植物中で茎葉や穂の占める乾物量の比率をみると,5月1日播きでは穂が最も高いが,5月15日播きでは葉の変化はなく,穂が減少して茎が高くなり, 6月1日播でほ茎も葉も増加した. さらに晩い播種期では葉の増加が最も高くなっている. これらから早期の播種では同化生産物の穂への転流が良好であり,晩期になるにつれて茎葉に残り,穂への転流が粒数の少ないこともあって減じ,穀実収量が減ずるといえる. 4. 全体的にかん水の有無で比較すれば,生育収量やたんぱく含量はどの播種期でも同様の傾向を示した. 穀実の粗たんぱく,粗でんぷんの比率に有意な差ほないが, 6月1日播きでは収量が低いので粗たんぱくは高い値を示し,その反面粗でんぷんの割合が減じている. 5.作期の早晩で比較すると,早播きがかん水の有無にかかわらず高収をもたらした. グレインソルガムの高収量を得るには栄養生長期は低温で長期間,登熟は高温で短期間経過するのが望ましいものと考えられる.
著者
水谷 慎作 有上 幸治 小林 喜男
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部研究発表梗概
巻号頁・発行日
no.59, pp.16-22, 1970-11-30

NAAと蔗糖の併用処理の効果はデコラの発根にわずかながらみられたにすぎず、印度ゴムの挿木ではその効果はあまり期待出来ない様である。2.NAAとリン酸の併用処理は発根および芽の伸長に相当の効果を示し、特にクライギーの発根および両品種にわたってNAA 25ppmとの併用処理でその効果が大きかった。P_2O_5で0.4%と言う高濃度であったにもかかわらず、相当の効果を示しているので、NAA処理との関連で更に検討を進めたい。3.NAAとホウ素の併用処理の効果は発根についてはデコラでわずかにみられたにすぎないが、芽の伸長については、両品種にわたって多少その効果がうかがえたので、ホウ素の処理濃度が芽の伸長におよぼす効果の検討を進めたい。4.発根におよぼすNAAの影響は顕著であり、処理濃度別にみれば、デコラでもクライギーにおいても50ppm処理の方が25ppm処理よりすぐれていた。品種別にみれば、デコラでは25ppm処理の成績は50ppm処理の成績に比してさほど劣らなかったが、クライギーにおいては著しい差異を示した。芽の伸長を抑制する作用はNAA処理濃度の高い方が著しく、品種間の差異は少ない結果となったが、本実験ではカイネチン処理の影響がおよんでいるので、将来これを除いてNAAのみの影響として、発根・発芽の品種間差異を再検討したい。5.TTPは二、三の要因との間に交互作用があらわれ、発根・芽の伸長ともに目的とする効果を示さなかった。これは本実験の様な処理方法で100ppmと言う濃度に問題があると思われるので再検討したい。6.カイネチンは本実験でNAA50ppmとの併用処理が発根を促進したが、NAA25ppmとカイネチン1, 000ppmの組合せはよくないようであったし、デコラでは芽の伸長をそれほど抑制しないのにクライギーで抑制が著しかったのは、NAA処理の結果と併せ考えて、品種間のオーキシンレベルの差とオーキシンレベルとカイネチン濃度との均衡の上から興味ある問題である。
著者
ミルハディ M. J. 小林 喜男
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.531-542, 1979-12-30
被引用文献数
1

1977年にH-726を供試して,土壌乾燥や萎凋がグレインソルガムの生育,窒素の吸収,収量その他の特性におよぼす影響を調査した. テンショメーターを用い4葉期から生育の全期間,土壌水分を夫々pF0〜1.5,0〜2.0,0〜2.5,0〜2.8に保つ処理をした. 6葉出葉期から4日,8日,12日と4日ずつ増加した9区の乾燥処理をし,その前後は無処理区と同様に毎日灌水した. また,9葉期,12葉期,出穂期,出穂後10日の各期に灌水を中止し,初期萎凋になった時,継続的萎凋になった時,更にその3日後,及び6日後に再び無処理区と同様に灌水して萎凋の処理をした. 得られた結果は次の通りである. 1. グレインソルガムは圃場容水量を下まわらない充分な灌水で不充分な灌水より穀実や茎葉の収量があがり,蛋白質も増加した. 2. 継続的萎凋かそれ以上の土壌乾燥は生育や穀実及び茎葉の収量,蛋白質含量を著しく減少させたが,穀実の澱粉含量には見るべき差がなかった. 3. 生育の各期によって土壌水分に対する感受性が異り,生殖生長期即ち出穂期から開花期登熟初期は危険な時期で充分な土壌水分が要求され,十分な灌漑が必要である. 従って実際の栽培では水管理をよくし,これ等の期間の土壌水分不足はさけねばならない. 4. 出穂期に水分不足になれば花柄の伸長が阻害され,登熟初期の水分不足では穂重,1穂粒数,1穂粒重,千粒重も減じたが,穂長に影響はなかった. 5. 萎凋中に伸長する諸器官の伸長は減少し,反対に再灌水後に伸長する諸器官の発達が著しく増大することは興味あることで,節間の場合に,より明瞭であった. 6. 伸長しなかった根と伸長した根の合計値は灌水量の多い区,6葉期に10日程乾燥処理をした区で無処理より大きかった. また有意差はなかったが生育の各期で軽度の萎凋処理によって伸長した根が増し総根数も増大した. これは特に9葉期の処理で明らかであった. 7. グレインソルガムが生育初期(6葉期)のおよそ10日間の乾燥で,萎凋する前に灌水したもの,そして更に生育が進んで9葉期や12葉期に初期萎凋を経過したものが無処理区より生育が盛んになり,収量が増大したことは興味深いことで,これはおそらく充分な水湿と通気のため根のよりよい伸長と分布をもたらせたためと考えられるが,更に今後の研究にまたねばならない.