著者
高井 博司 川村 宏
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.969-976, 2002-12-31
被引用文献数
1

ヤマセは,梅雨期に東北地方太平洋沿岸に吹きつける低温・湿潤な北東風である.古くから冷害の原因とされ,最近では,1993年の大冷害もこのヤマセによるものであった.近年の衛星観測データの蓄積は,局地的な現象を長期的・広域的にとらえることを可能にした.本研究では,衛星観測データと地上観測データを用い,ヤマセ日における「晴れ」・「曇」の出現確率に関する研究をおこなった.衛星観測データは,NOAA/AVHRRから作成されるJAIDASデータを利用し,ヤマセ日の特定にはアメダスデータを利用した.JAIDASよりアメダス地点周辺の気象状況(晴れ・曇等)を判別し,ヤマセ日との関係を考察したところ,ヤマセ時には,90%の割合で雲がかかっていることが示された.また,リアス式海岸である三陸地方の地形の影響が大きいことがわかった.

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こんな論文どうですか? NOAA衛星画像とアメダスデータを用いたヤマセ日における雲の出現確率(高井 博司ほか),2002 http://id.CiNii.jp/HjL3L

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