著者
丸山 健人
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
気象集誌 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.423-432, 1994-06-25
被引用文献数
11

シンガポール(1.4N, 104.0E)における1日2回、1983-1993年の時系列高層気象データを解析し、約2日の周期帯のじょう乱を調べた。東西風成分と1日の気温変化との間の共分散は100-10hPa層でマイナスが卓越していることが見出された。このことは西風運動量輸送が上向きであることを示す。輸送量は50-10hPa層でQBOサイクルと強く関係していることが示され、最大の輸送は西風下降領域のなかで起こる。この約2日の周期帯のじょう乱による輸送量の大きさは7.4-32日の周期帯のケルビン波によるものと同程度である。このじょう乱は東西風成分と温度の変動を伴い、対応する南北風成分を伴わないという点でケルビン波のようにふるまう。

言及状況

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おお、「じょう乱」だ! @tenkizu さん。 RT @ronbuntter: こんな論文…? 赤道下部成層圏における約2日の周期帯のじょう乱による西風運動量の上向き輸送 : シンガポール1983-1993(丸山健人),1994 http://id.CiNii.jp/HkKvL
こんな論文どうですか? 赤道下部成層圏における約2日の周期帯のじょう乱による西風運動量の上向き輸送 : シンガポール1983-1993(丸山健人),1994 http://id.CiNii.jp/HkKvL

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