著者
長谷 暢一 松浦 誠司 山口 雅篤
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.125-129, 2005-06-15
参考文献数
15

パンジーにおけるHPLCを用いたフラボノイド分析を行った.その結果, それぞれ6種類のアントシアニンおよびフラボノール類が検出された.そのうち, 4種類のアントシアニンはDp3RG, Cy3RG, Dp3pCRG5G(ナスニン)およびCy3pCRG5Gであり, また1種類のフラボノール類はQu3RG(ルチン)であった.黄色および白色系統においてアントシアニンは検出されなかった.青色系統はナスニンおよび6種類全てのフラボノール類が主要色素として存在し, 系統間でその含量の違いが認められたことから, コピグメントによる花色幅の拡大の可能性が示唆された.赤色系統はアントシアニンのCy3RGおよびルチンを含む3種類のフラボノール類が主要色素であり, また赤紫系統では特異的なアントシアニン(Cy3pCRG5G)が多く含まれ, 赤色系統および赤紫系統はアントシアニンの違いにより花色が異なることが示唆された.これらのことから, パンジーの新規花色品種育種おけるHPLC分析の有効性が示された.

言及状況

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おはようございます。 パンジーの花の色については、数種類のアントシアニン、フラボノールで決まるということ。系統ごとにそのアントシアニンの種類(6種類)や、フラボノールがちがうこと。花色の変化は、その色素の濃度変化、減退(老化?)。等々、関する遺伝子が多そうなので、確率云々は、???ですね。(人の血液型みたいだったららくだけどね)同じ系統の色(花色決定遺伝子を持つ物)を掛け合わせれば、似たよう ...

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