著者
原 宏
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.124-127, 1999
参考文献数
8

酸性雨という環境問題は「雨がpH5.6以下になる」ことではない。問題はもっと広く「化石燃料の燃焼で出てくる二酸化硫黄や窒素酸化物が大気中で硫酸や硝酸に変わり, 風に乗って, あるいは雨などに溶けて, 地上に沈着することで始まる現象であり, 沈着した酸は生態系を酸性化し土壌, 湖沼などに影響を及ぼす」ことである。このなかで降水のpHは問題のほんの一部であり, 降水の組成からかなりのことが明らかになることを示す。pHと相補的な量pAiを提案し日本, 欧州, 北米の降水化学を簡単に比較する。

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CiNii 論文 -  酸性雨 : イオン組成を読み解く(地球環境を考える) https://t.co/UEdnbWmR4e #CiNii #化学

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