著者
笠井 勝子
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.31-55, 2005-09-01

1884年のFeeding the Mind は、比喩と話の運びに注目したいルイス・キャロルの読書論である。この講話がどこで書かれたかについて考察する。Duncan Black (1996年)とSelwyn Goodacre (1984年)はキャロルがオールフリタンを訪問する前と見なしているのだが、訪問中に書いたのであろうと推測する。 グッデーカー(1984年)に入っている写真版からキャロルの講話を訳出し、内容に関する詳しい注を付けた。また、キャロルの日記とグッデーカーの冊子に基づいてオールフリタン訪問に至る経緯、およびイーディス・デンマン、ウィリアム・ドゥレイパーのこと、彼らを訪ねた1884年の選挙制度改革にキャロルが深い関心を持っていたこと、などに基づいて、ルイス・キャロルとドゥレイパーとの間にはこれまで注目されていない好感・共感が存在したことを考察する。

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こんな論文どうですか? ルイス・キャロルの講話『頭脳を養う』(笠井 勝子),2005 https://t.co/7e9IN8zYYY 1884年のFeeding the Mind は、比喩と話の…
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