- 著者
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岸田 直子
- 出版者
- 文教大学
- 雑誌
- 文学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Language and Literature (ISSN:09145729)
- 巻号頁・発行日
- vol.32, no.1, pp.95-106, 2018-09-15
現代アメリカ英語の口語表現の代表的な構文の一つである、go/come+ 原形不定詞構造を取り上げて、まず、その統語的、意味的な特徴について、述べる。つぎに、先行研究として、Shopen( 1971)および Jaeggli and Hyams (1993)を紹介する。つぎに、この構文の史的な発達過程について、Jespersen( 1940), Mitchell( 1985), Mustanoja(1985), Visser (1969)を概観し、特にVisser の命令形の扱いに注目する。古英語から現代にいたるまでの、この構文関連の資料を概観し、最後にこの構文の起源について考察する。