著者
犬塚 美輪
出版者
日本教育心理学協会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.152-162, 2002
被引用文献数
7

本研究の目的は,説明文読解方略について,具体的な認知的活動を表す構造を示し,その併存的妥当性および交差妥当性を検討するとともに,学年による方略使用の違いを検討することである。調査1では,読解方略は,「意味明確化」「コントロール」「要点把握」「記憶」「モニタリング」「構造注目」「既有知識活用」の7カテゴリに分類できることが示され,これらのカテゴリは,「部分理解方略」「内容学習方略」「理解深化方略」の3因子のもとにまとめられることが示唆された。これらの因子は,さらに上位の因子である「読解方略使用傾向」のもとにまとめられた。調査2では,発話思考法を用いて,上述のカテゴリの併存的妥当性を示した。最後に,調査3では,方略構造の交差妥当性が示され,さらに,学年間の比較から「要点把握」「構造注目」「既有知識活用」において学年による方略使用の違いを見出した。このことから,これら3つのカテゴリに属するような方略が,年齢によって発達するものであることが示唆された。

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