著者
加来 浩
出版者
弘前大学
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
vol.90, pp.39-48, 2003-10

ボヘミア・モラヴイア地方(現チェコ共和国)では,中世以来チェコ人とドイツ人が共存していたが,ハブスブルク家がボヘミア王権を掌握して以来, ドイツ人が支配民族としてチェコ人の上に君臨してきた。1867年のアウスグライヒ以後のオーストリアの民族政策はリベラルだったが, ドイツ人・チェコ人双方のナショナリストを満足させることはできず, ドイツ人とチェコ人の激しい言語戦争はオーストリアの議会政治を麻痔させた。第一次世界大戦の結果,ハブスブルク多民族帝国は解体し,チェコ人は独立を達成した。しかし新生チェコスロヴァキア国家に300万人以上のドイツ人が,その意志に反して編入されたことは,大きな問題を生んだ。

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