著者
大中 政治
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.159-164, 1977-12-01
被引用文献数
2

三種類の比較的全身的な静的筋作業時の持久力測定 (支持カ, 静懸垂カ, 静的筋持久力) を年令11才から79才までの男女638名に実施し, その性差, 年令差について検討し次のような結果を得た。1) 静的筋持久力において負荷を最大筋力の90%より20%へと順次変化させると荷重が最大腕力の50%以上の大きい間は男子の保持時間がながく, それ貝下の軽い負荷においては女子が有意に長い保持時間を示した。2) 保持時間の性差を示すのは20才代より50才代の者であり小学生とか60才以上の高命者には性差が見られなかった。3) 年令30才以上になると瞬発的な筋力は低下したが静的な筋の持久性は種類の測定総べてにおいて漸増の傾向を示した。4) 体勢各要素と静的な持久力との関係を見ると体重が負荷となる静懸垂力を除けば比体重とか上腕囲, ベルベック指数等との関係が強く幅厚育の発達した栄養状態の良い者が持久性に優れていた。以上の如く20才代から50才代の者に性差が見られることは性ホルモンやこれに基因する体組織の差異に関係があるものと考えられる。

言及状況

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http://ci.nii.ac.jp/naid/110001932331 静的持久力において「荷重が最大腕力の50%以上の大きい間は男子の保持時間がながく, それ以下の軽い負荷においては女子が有意に長い保持時間を示した。」

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http://ci.nii.ac.jp/naid/110001932331 静的持久力において「荷重が最大腕力の50%以上の大きい間は男子の保持時間がながく, それ以下の軽い負荷においては女子が有意に長い保持時間を示した。」

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