著者
佐々木 亜紀子
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育
巻号頁・発行日
no.5, pp.19-28, 2005-03-31

夏目漱石の推挙で文壇に登場した野上彌生子の「評論・随筆」「序跋」には,漱石に言及したものが五十作以上ある。だがそれらには漱石の卑近な姿や暗部を含んだ日常的な<漱石体験>しか語られていない。神格化する「夏目先生」に繋がる出版文化の恩恵のもとで八十年間の作家生活をし,「文学者として年をとるべし」という漱石のことばを「お守り」にしてきた彌生子の引き裂かれた<弟子>としてのあり方を検討した。

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こんな論文どうですか? 野上彌生子の〈先生〉 ―漱石という体験―(佐々木 亜紀子),2005 https://t.co/LbTpjKBsd2 夏目漱石の推挙で文壇に登場した野上彌生子の「評論・随筆」「序跋」には,漱石に言及したものが五十作以上ある。…

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