著者
藤村 政樹
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.32, no.7, pp.365-375, 1983
被引用文献数
8

気管支喘息の治療に広く用いられているステロイドは, アラキドン酸からslow-reacting substance of anaphylaxis (SRS-A) への合成過程を阻害することがin vitroの研究で示されている.著者はモルモットを用いてleukotriene C_4 (LTC_4)および抗原吸入時のSRS-Aによる気道反応に対するステロイドの抑制作用を, 肺粘性抵抗(RL)と動肺コンプライアンス(Cdyn)を客観的指標として検討した.dexamethasone phosphate (20mg/kg)を18-22時間前に腹腔内に投与すると, 抗原吸入時のSRS-Aによる気道反応は抑制されたが, LTC_4による気道反応は抑制されなかった.この抑制作用は, RLよりもCdynにおいて著明だった.以上の所見より, ステロイドはとくに末梢側気道でのSRS-Aの合成, 遊出過程を抑制することが示唆された.

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こんな論文どうですか? In VivoモルモットにおけるSlow-Reacting Substance of Anaphylaxis (SRS-A) による気道反応とステロイドの抑制作(藤村 政樹),1983 … http://t.co/fDTSk31bJM
こんな論文どうですか? In VivoモルモットにおけるSlow-Reacting Substance of Anaphylaxis (SRS-A) による気道反応とステロイドの抑制作(藤村 政樹),1983 … http://t.co/fDTSk31bJM

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