- 著者
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逢坂 文夫
春日 斉
杉田 稔
松木 秀明
三宅 健
- 出版者
- 一般社団法人 日本アレルギー学会
- 雑誌
- アレルギー
- 巻号頁・発行日
- vol.36, no.2, pp.72-80, 1987
- 被引用文献数
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7
1984年6月-7月にかけて, 東京都杉並区小学校の学童(766名)を対象に, ATS-DLD質問票(環境庁版)を用いて呼吸器症状および居住環境調査を実施した.同時にその学童にRAST法によるスギIgE値の測定を実施した.学童のアレルギー歴, 乳児期の栄養および居住環境(住宅構造, ペットの飼育状況)とスギIgE陽性率との関係を検討した.その結果下記のようであった.1.アレルギー陽性群のスギIgE陽性率は非アレルギー群のそれに比べ有意に高かった.2.通気性の良い木造住宅のスギIgE陽性率に比べ, 密閉性の高い鉄筋・鉄骨住宅および1・2階のそれは有意に高かった.3.乳児期の栄養およびペット飼育状況別にスギIgE陽性率をみると, 小鳥飼育・人工栄養群が非室内飼育・母乳栄養+混合栄養および非室内飼育・人工栄養群に比べ有意に高かった.