著者
小林 寛伊
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.5, pp.288-299, 2005-05-01
被引用文献数
2

2001年12月14日に厚生労働省は, 医薬局長通知で薬事法一部改正を行い医家向け医療用具に対して添付文書を義務化した. 添付文書の中には"承認番号を記載するほか, 単回使用の医療用具については, 「再使用禁止」と記載すること. "が規定された. この改正は, 2002年1月14日に施行され, 翌年の2003年1月13日までは既承認医療用具添付文書改訂猶予期間とされ, 2003年1月14日より完全施行された. その後, 半年を経過した2003年7月に"感染防止と医療器材を考える会"では2000年7月に行った第1回の調査に続き, 2回目の「シングルユース器材の再滅菌使用に関する調査」を行い, 結果を日本医科器械学会刊行の"病院サプライ"および"医器学"に報告した. 現状では, かなりのシングルユース器材が再滅菌再使用されており, 中には開封したのみとはいえ, 人工弁, ペースメーカー, 人工骨頭などが含まれていた. この報告書を受けて2003年12月22日にはNHKのニュース番組で『医療器具, 使い捨てなのに再利用』と題して取り上げられ, シングルユース器材の再滅菌使用の実態が広く国民に向けて報道された.

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