著者
ステファン カレン デニス マギー 久保田 浩司
出版者
一般社団法人日本時計学会
雑誌
マイクロメカトロニクス (ISSN:13438565)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.94-102, 2001-12-10

1960年代後半に, 日本, スイスおよびアメリカ合衆国でそれぞれ別個に作業していたエンジニアのチームは, 完全に新しく創造された電子コンポーネントを用いてリストウオッチを再開発する.これらのチームが開発した製品は時計産業にグローバルな革命を刺激し, 総ての人に, 必要かどうかに係わらず, これまでは科学者と技術者だけが使用した正確無比(秒以下)を受容するかどうかを問うた.この時間測定の急激な変革は, 機械技術から電子の世界への劇的な移行の先駆けと歴史の盛り上がりによるものだった.三つの技術者チームによる成果の検証をこの論文は比較アプローチの手法でどのように文化, 経済, 経営の仕組み, 技術知識入手の容易さなどの地域の相違が完成品のデザインとユーザーの受容に作用したかを提言する.

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