著者
北村 操代 杉本 明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.944-958, 1995-04-15
参考文献数
28
被引用文献数
11

本論文では、アプリケーションプログラム(AP)から自動生成されたGUIに対して、APを実行しながらGUIを編集していくことにより最終ソフトウェアを作成する、生成・カスタマイズ方式を提案する。本方式によれば、GUIを備えたソフトウェア開発においてGUIプログラミングの知識を全く必要としない。また、エンドユーザによるプログラム実行時のGUIの柔軟な変更も可能となる。本論文では、本方式を実現するため筆者らが開発した、C++言語によるクラスライブラリGhostHouseについても述べる。APとGUIの結合を維持しながらの柔軟なカスタマイズを可能とする際の問題点を論じ、データ表現の標準化とリンクオブジェクトの導入を特徴とする部品間の参照方式を示す。GhostHouseの部品群の枠組として、GUI自動生成機能を特つ部品とAP実行時のGUI編集機能を持つ部品を備える。迅速なGUI編集のためドラッグ&ドロップ操作を拡張する。これらにより、部品間参照関係の変更操作を含んだ迅速なGUI修正が可能となる。本論文では、GhostHouseを用いたAPの作成方法を簡単な例を用いて説明しており、実際の適用例を通して有用性の考察を行っている。

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