- 著者
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大西 啓介
加藤誠巳
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
- 巻号頁・発行日
- vol.33, no.7, pp.970-979, 1992-07-15
- 被引用文献数
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4
近年パーソナルコンピニータ等の情報機器の高速化および高機能化が進むと共に地図データベースが整備されつつあるこのような状況の下で自動車に対し適切な経路を探索・提供するシステムが望まれているが未だ実用には至っていない道路網における経路案内では 時間的に早く行けること 分かりやすいことが重要な要因となると考えられるが このためには交差点における右左折等のコストを加味して経路探索を行う必要がある本論文ではこのような交差点における右左折等のコストを導入するための道路網ネットワークのデータ構造について述べ このデータ構造を用いて任意の出発点から任意の目的点に至る第K番目までの最小コスト経路を探索する手法を与えているまた実用的観点から代替経路として使用し得ると考えられる第左番目までの有効代替経路の定義と探索法についても述べている本論文ではさらにここで示した経路探索の手法を首都圏都心部の道路網ネットワークに適用し 複数個の有効代替経路を探索し 得られた結果を地図 文章 画像 音声等のマルチメディアを用いて案内するシステムの概要についても述べている