著者
佐橋 憲生 中村 仁 吉川 信幸 窪野 高徳 庄司 次男 高橋 壮
出版者
日本植物病理学会
雑誌
日本植物病理學會報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.481-484, 1995-10-25
被引用文献数
1

キリてんぐ巣病の実用的な診断法を開発するために, 感染樹体内におけるファイトプラズマの分布と季節的消長をPCR法を用いて調査した。ファイトプラズマは花芽の奇形を呈した枝の樹皮において, 5〜6月から10月まで効率よく検出されたが, 枝の違いにより季節的消長が認められた。奇形花芽が現れない枝の組織からの検出頻度はきわめて低く, 10月になってはじめて高率に検出された。すなわち, ファイトプラズマは同一感染樹体内でも枝と枝の間でその検出頻度が異なり, 不均一に分布していることが明らかとなった。これらの結果から, 正確な診断を行うためには1被験樹あたり少なくとも数本の枝を選んで試料を採取する必要があること, 試料採取時期として秋が適していることが明らかとなった。

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こんな論文どうですか? てんぐ巣病罹病キリ樹の樹皮におけるファイトプラズマの分布と季節的消長(佐橋 憲生ほか),1995 http://t.co/19AwkWsmtA
こんな論文どうですか? てんぐ巣病罹病キリ樹の樹皮におけるファイトプラズマの分布と季節的消長(佐橋憲生ほか),1995 http://id.CiNii.jp/LcyCL
こんな論文どうですか? てんぐ巣病罹病キリ樹の樹皮におけるファイトプラズマの分布と季節的消長,1995 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002732342 キリてんぐ巣病の実用的な診断法を開発するために, 感染樹体内におけるファイトプラズマの分布と季節的消

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