著者
沖野 正宗 加藤聰彦 牛島 準一 伊藤秀一 飯作俊一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.12, pp.2557-2565, 2004-12-15
参考文献数
9
被引用文献数
4

近年,その場に集まったノード間が無線インタフェースを用いて簡易にネットワークを構築するアドホックネットワークが注目されている.それにともない,多くのノードが使用されるまたは無線の到達距離が長いなどの理由で,無線伝播範囲に多数のノードが存在する高密度なアドホックネットワークに対する考慮が必要となる.このようなネットワーク環境では,特に経路を発見または伝達するための制御メッセージの転送オーバヘッドが増大するという問題点が生ずる.本稿では,オンデマンド型のAODV ルーチングプロトコルを拡張し,無線伝播範囲の離れたノードのみに経路要求メッセージを中継させる方式を提案する.この方式は,追加のメッセージ交換のオーバヘッドがなく,必要なノードのみにメッセージの中継を行わせ,さらにネットワークの動的な変化にも対応できることを特徴にしている.さらに本稿では,ネットワークシミュレータを用いて提案方式を評価し,AODV に対する優位性を明らかにしている.Recently, ad hoc networks come to be actually used in sensor networks and in network construction in case of disaster. Accordingly, it is required to study the routing in high density ad hoc networks, where multiple nodes exist within radio propagation area. In such a network environment, it is important to decrease the overhead of route request messages flooded into the whole network. In this paper, we propose a modified AODV protocol adapted to high density ad hoc network. Its feature includes that it does not introduce any additional message overhead, that it enables necessary and sufficient nodes to relay route request messages and that it copes with network configuration change. This paper also shows the performance evaluation indicating that our protocol can reduce the total number of route request messages compared with the original AODV.

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こんな論文どうですか? 高密度アドホックネットワークのためのAODVルーチングプロトコルの提案(経路制御)(<特集>次世代移動体通信システム)(沖野 正宗ほか),2004 http://t.co/5OfOYTTdPC
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