著者
田中 明 筑後 孝章 福岡 正博
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.483-486, 1999
参考文献数
9
被引用文献数
1

症例は58歳の男性で, 主訴は呼吸困難と咳。職場でガラス粉塵の曝露がある。胸部単純X線像上異常所見はなかったが, 胸部CTにて右S^6に浸潤影を認めた。気管支内視鏡所見では軽度の炎症所見を認め, 右B^6の気管支生検にてガラス粉塵の異物を認めた。1年後の再検査にても気管支組織内にガラスの異物が残存していた。気道異物は誤嚥によって発症することがほとんどであるが, 本症例のように粉末状であれば吸入によっても発症しうる。異物としてガラスは稀であり, 組織学的に異物を証明しえた点で興味ある症例であると考えられた。

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@sakurai7715 ワタクシも、そう思います。 実際問題、お仕事柄フィルターの替えなどそうそうあるものでもないし替える時間もないでしょうね。 ガラスの粉塵を吸い続けていると、呼吸困難に陥るとのカキコミも出ているようです。

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