- 著者
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谷尾 昇
門倉 光隆
野中 誠
山本 滋
片岡 大輔
高場 利博
- 出版者
- 日本呼吸器内視鏡学会
- 雑誌
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 (ISSN:02872137)
- 巻号頁・発行日
- vol.19, no.3, pp.215-218, 1997-05-25
- 参考文献数
- 10
症例は66歳の女性。昭和48年より慢性関節リウマチで薬物療法を受けており, プレドニゾロン3mg/日の内服をしていた。平成6年7月6日, 整形外科で全身麻酔下に左人工股関節置換術を受けた。術後上半身に著明な皮下気腫と呼吸苦が出現し, 7月8日ICU管理となった。気管支鏡検査を施行し気管上部膜様部に裂創を認めた。16Gエラスターを前胸部皮下に留置して間欠的に低圧吸引し, 保存的に経過を観たが, 皮下気腫は改善しないため, 7月11日気管裂傷部直接縫合閉鎖, 肋間筋弁縫着術を行った。