著者
新津 望 中田 正幸
出版者
日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.404-408, 1995-07-25

非ホジキンリンパ腫(NHL)の気管支内病変は稀であり, 内外あわせて約40例の報告を認めるのみである。今回われわれはNHLの病期決定のために気管支鏡検査を行い, 気管支粘膜病変の有無について検討した。対象はNHL184例中68例で, 初発例49例, 再発例19例である。68例中4例(5.9%)に気管支粘膜病変を認め, 同部の生検にてリンパ腫細胞が検出された。3例は初発例で, 1例は再発例であり, 全例胸部画像上異常がみられない症例であった。以上の4例はともにB細胞性で, 化学療法により粘膜病変は消失し, 完全寛解となっている。気管支鏡検査の進歩によりNHLの気管支粘膜病変の報告が増加している。今回の検討では胸部画像診断にて異常を認めない症例(特にB細胞性NHL)でも気管支粘膜病変を認めることにより, 病期分類には積極的に気管支鏡検査を行う必要があると考えられた。

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こんな論文どうですか? 気管, 気管支粘膜浸潤が見られた非ホジキンリンパ腫の 4 例,1995 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002823709

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