- 著者
 
          - 
             
             大石 康彦
             
             金濱 聖子
             
             比屋根 哲
             
             田口 春孝
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人日本森林学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.85, no.1, pp.70-77, 2003-02-16 
 
          
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             14
             
             
             
          
        
 
        
        
        日林誌85:70〜77,2003 森林環境のイメージと気分を比較検討することを目的に,5種類の森林と対照区(森林外)で実験を行った。各実験区においては被験者(n=44)に10分間の自由行動を与えた後にPOMSおよびSD法により評価させ,最後に5種類の森林を順位付けさせた。POMSの結果,活気を除く5尺度(緊張,抑うつ,怒り,疲労,混乱)に森林外と各実験区の間に有意差が認められたが,5実験区相互の間では一部を除き有意差が認められなかった。SD法の結果,価値因子,空間因子が認められた。価値因子においては,2区が最高,1区が最低の評価を得た。空間因子においては,1区が最も開放的な評価を得,4区が最も閉鎖的な評価を得た。好みの順位は2区-5区-4区-3区-1区であった。POMS尺度,SD法因子,好みの順位の結果からSpiamanの順位相関係数を求めた。POMSの活気尺度と好みの順位の間にプラスの相関が,疲労尺度と好みの順位の間にマイナスの相関が認められた。