- 著者
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杉浦 孝蔵
- 出版者
- 一般社団法人日本森林学会
- 雑誌
- 日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
- 巻号頁・発行日
- vol.43, no.3, pp.106-109, 1961
1)本実験に用いた広葉樹については,樹種によつてさし木の発根,萌芽状態に著しい違いはあるが,概して広葉樹のさし木には春さしが適する5)6)7)9)。<br> 2)各季節を通して発根した樹種は,ノイバラ,コゴメウツギ,ウツギ,アオキ,ガママズミの5種である。このうちアオキ以外は一般に発根,崩芽の数量はほかの樹種に比較して優れている。<br> 3)発根の認められなかつた樹種のうち,コウヤボウキ,ヤマツツジ,ニガイチゴ,キブシ,アブラチヤン,ウコンバナ,ヤマコウバシの7種はそれぞれさし穂に着葉するものがあつた。