著者
大村 寛
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.166-172, 1973-05-25

新聞の切り抜きを整理して, 降雨後, 山崩れにより人が死ぬまでのプロセスを調べた。その結果, 次のことがわかった。1.被害の大半は, 連続雨量が300mmに達するまでに, 標高100m未満の人口密度の低い所で発生している。2.被害をもたらした山崩れの大きさは500m^2(長さ25m×幅20m)前後であり, 崩れた土量が家屋の全壊率や, 死亡率に影響を及ぼす。3.救出に要する時間はできるだけ短い方がよい。現状では, 救出作業は機械化が必要。4.災害は夜に発生しやすく, 未成年者の死亡率は高い, 負傷は頭部と足に多い。5.前もって危険を予知し, 避難することが望ましい。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 山崩れ, 崖崩れによる災害の傾向について(大村寛),1973 http://id.CiNii.jp/L41vL 新聞の切り抜き…

収集済み URL リスト