著者
岸原 信義
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.298-307, 1978-08-25

気象庁統計課は確率日雨量について, 横軸に年最大日雨量, 縦軸にR.P.をプロットしてR.P.曲線を描き, そのタイプ分類をし検討した結果, 極値飛び出し型であるF型では, 小河原を除いて既応の推定法では実測値との間に大差が生じ, これらの推定法に重大な問題点があることを指摘した。本論ではこの検討をさらに進め, R.P.曲線の型の分布, 特性等を明らかにし, 既応の推定法が有効でないとの結論に達した。さらに夏期降水量と年最大日雨量の平均値, 標準偏差ならびに確率日雨量との関連を調べて, 夏期降水量と確率日雨量に関するモデルを作った。そのモデルに基づいて, 夏期降水量とR.P.曲線による確率日雨量の推定値を片対数方眼紙にプロットし, その包絡線で確率日雨量を推定する方法を提案した。

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[気象][論文][統計] 岸原信義「豪雨に関する研究(I) : 年最大日雨量の再現期間の推定法について」

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