著者
河原 輝彦
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.317-322, 1978-09-25

葉や枝が枯れ林床に落ちてきたとき, それらが生きていたときにくらべてどの程度の重量減少があるかを調べた。(1)6樹種で葉重量の季節変化を調べた結果では, 夏にもっとも重く, 落葉直前にもっとも軽くなっていた。その重量は夏の葉より15〜25%減少していた。この重量減少のうちおよそ半分は雨水による物質の溶脱のために, 残り半分は樹体内への物質の移動によるものと思われた。(2)落枝の重量減少をケヤキ, ブナ, スギ, アカマツ, カラマツ, ヒノキの6樹種で調べた。カラマツの落枝は生き枝にくらべて重量減少はほとんどなかったが, 他の5樹種の落枝では生き枝にくらべて最大で40〜50%の重量減少がみられた。

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こんな論文どうですか? リターの分解について(VI) : 落葉落枝までの重量変化(河原輝彦),1978 http://id.CiNii.jp/L48QL

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