著者
久光 徹 新田 義彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.45-46, 1994-03-07

データ構造の工夫や主記憶の大規模化により辞書引きが大幅に高速化された現在, 最尤解抽出部の効率化は形態素解析の効率改善において重要な位置を占めるに至った. 我々はこの問題を, 従来あまり深刻に考察されたことのない動詞の活用処理に焦点を当て, 非サ変動詞活用処理に用いる辞書見出しの側面から考察する. 以下では, 従来方式(音韻論的扱い, 及び学校文法に準ずる扱い2種類)を簡単に示した後, 動詞の音韻的語幹の末尾子音を屈折接辞先頭側に付加した見出しを用いる新手法を提案し, 計算効率を含む種々の観点から従来方式に対する優位性を示す. 提案法は, 最も一般的な活用語尾分割方式の辞書にわずかな変更を加えるだけで実現できる.

言及状況

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@zzzelch @y_shindoh 当時の企業の研究者の認識では、むしろ語幹と語尾を分離するのが多数派だったように思います。例えば、 http://t.co/OSWFkOa でも「実際上ほとんどの場合で利用されている手法」と書かれています。

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