- 著者
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菊池 浩明
向殿 政男
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.39, pp.63-64, 1989-10-16
我々の日常のあいまいな論理構造を取り扱う論理体系にファジィ論理がある.そこに,真偽のあいまいさだけではなく,未知や矛盾に関するあいまいさを導入した論理体系=ファジィインターバル論理が提案されている.ここでは,ファジィ論理で用いられていた[0,1]上の数値の代わりに,区間[n,p]で真理値を取る.未知の度合はその閉区間の幅で,矛盾の度合は相当するファジィ集合の高さで表現される.「かつ」や「または」に相当する論理演算は,特殊な場合にファジィ論理を含む形で拡張されており,その代数系はドモルガン代数となることが知られている.また,それらの論理演算で構成される論理関数の数は有限であることも明らかにされている.本稿では,ファジィインターバル論理における論理関数の表現について議論する.そのために,2値論理で言うところのシャノン展開をファジィインターバル論理に拡張する.