著者
谷川 智秀 堀 修
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.215-216, 1993-03-01

既存の図面を計算機で有効に利用するために、スキャナから光学的に読みとった二値画像データをCADシステム等で扱えるグラフィッタデータ(ベクトルデータ)に自動的に変換するラスタ・ベクタ変換手法が種々提案されてきた。高品位なラスタベクタ変換を行なうためには、直線、円・円弧等の基本図形の効率的な抽出が重要となる。従来、円を抽出する方法としてHough変換を利用した方法をはじめ、種々の方法が提案されている。しかし、これらの方法には抽出する円の大きさの範囲が限定されていたり、メモリ・計算量が非常に大きくなったりするものや円弧抽出には適さないものがある。図形の交点で実際は一つの図形要素であるはずの円や円弧が途切れて複数の図形に分割されるといった問題もあった。今回、次のような特徴を持った円・円弧抽出手法について報告する。・抽出する円・円弧の大きさに制限がない。・図形の交差部において途切れない。本手法では、線図形の連続性を保存する細線情報と線図形の形を保存する輪郭線情報の両方を用いている。これにより接触・交差部においても安定して円弧を抽出することが可能になった。

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[自分研究][ラスタベクタ変換]

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