著者
三樹 弘之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.279-280, 1994-09-20

共同作業というと、一般には、米国人よりも日本人が得意と思われているようである。それでは、行動と会話の両方が混在する日常的な協同に於て、日本人、米国人の協同作業にはどのような特徴が存在し、それがどのような協同形態としてあらわれるのだろうか?このような疑問に答える手がかりを掴むために、日本ペア9組、米国ペア9組の被験者を用いて、日常的な協同作業に関する実験(協同によるキーボード台の組立)を行った。会話分析をもとにした協同のプロセスの詳細に関する議論は既に前の2つの論文(三樹1993、三樹1994)で行っているので、この論文では、日本ペア9組と米国ペアの間で発見された協同形態の違いについて議論する。異なる協同形態として発見されたパターンを提示して、異なる協同形態に見られる定性的な特徴について言及し、最後に形態の違いを生じた文化的背景について触れる。

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