- 著者
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小林 勉
石塚 靖
中里 茂美
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.53, pp.129-130, 1996-09-04
キーボードを用いて日本語入力を行なう場合,一般的に使われているキーボードのキーの総数は,日本語で用いられる文字集合の要素数に比べて圧倒的に少ないため、キー打鍵のシーケンスを日本語文字集合へ変換する工夫が必要となってくる.現在,その主流の位置にあるのが「仮名漢字変換方式」である.仮名文字列の入力方式には,キーボードから仮名を直接入力する「仮名入力方式」とキーボードからはローマ字を入力し,これを仮名文字列に変換した後に仮名漢字混じり文字列へと変換する「ローマ字入力方式」とが存在する.仮名文字列から仮名漢字混じり文字列への変換は,100%自動的に行なわれるのではなく正解候補の選択など,入力者の補助が必要となる.このため,頭の中にある思考素片を文字列として表現するとき,日本語入力方式においては,欧米の入力方式に比べて余分なプロセスが必要となってくる.この余分なプロセスにかかるユーザの負担を極力減らすことが,より良い入力システムであるための重要な要件となる.