著者
木幡 勝則
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.479-485, 2002-07-05
参考文献数
28
被引用文献数
1 1

緑茶研究に分析化学がどのようにかかわっているかを, 著者らの研究の一部である緑茶の主要成分と品質との関係及び不都合成分判別法の開発を中心に記載した. 緑茶の品質評価は, 依然として官能審査が主体であるが, HPLC法やキャピラリー電気泳動法といった機器を使用した品質評価法が一段と進展している. 中でも近赤外分光法は実用化され, 現場での普及が進んでいる. 不都合成分のうち, 白色粉状物質 (カフェイン) の同定には顕微FT-IR法が, 添加茶と発色茶の判別にはイオンメーター法が, またフェオホルビド含有量に基づく健全性の評価には独自に開発したHPLC法がそれぞれ用いられるなど, 目的に応じた分析法が開発されている.

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#Tea study comparing grades of #matcha, Sencha, etc. Note #EGCG & caffeine level. https://t.co/7wT056vv6A https://t.co/RvilTIz8BL
こんな論文どうですか? 緑茶研究と分析化学(木幡 勝則),2002 http://t.co/8BEP7MZ9xL 緑茶研究に分析化学がどのようにかかわっているかを,著者らの研究の一部である緑茶の主要成分と品質との関係及び不都合成…

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