著者
渡部卓雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告
巻号頁・発行日
pp.61-66, 1997
被引用文献数
1

分散・移動計算機環境における, 移動可能プログラムを記述するための一般的な言語機構を提案する. 基本的なアイデアは, 計算状態の一部を表現する部分接続(partial continuation)をプログラム中で一級オブジェクトとして明示的に扱うことにある. 並行計算系における継続(continuation)の扱いは一般に繁雑になるが, エクステントを限定した部分継続を得る言語機能を用いることにより, 遠隔コード実行の様々なパターンを記述できる. 本機構は手続きクロージャ, あるいはそれと等価な機構を持つ様々な逐次言語に導入可能であり, ユーザ向けのモバイルエージェント記述スクリプト言語だけでなく, システムプログラム記述言語にも適用可能である. 本稿では操作的意味について延べる.

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

[部分継続にもとづく移動コード記述 : 定義と操作的意味] http://ci.nii.ac.jp/naid/110002929314/

収集済み URL リスト