著者
ましこ ひでのリ
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告.IM, [情報メディア]
巻号頁・発行日
vol.97, no.89, pp.1-6, 1997-09-12

いわゆるワープロ機能における漢字論議をみていて痛感されるのは, コスト感覚を度外視しているのではないかとおもわれる前提-たとえば「第2水準漢字程度の字数は不可欠」といった-である. たとえば固有名詞におびただしくあらわれる特異な表記をともかく伝統どおりに再生産しなければという官公庁等のこだわりは, 時代錯誤的なアナログ・フェティシズムとはいえまいか. 先天性の全盲者のおおくがのりこえてしまっている「日本語表記には漢字は不可欠」というおもいこみ. これらの再検討をふまえない, モジ・セットの議論は, 一歩距離をおいたとき, 悲喜劇としかいいようがない. 梅棹忠夫氏のといた, ワープロ=かなタイプ論は, いまだに検討にあたいする.

言及状況

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ふつうの文字研究を引かないあたり,なんてふイデオロギー論争と思ふのだが。1997年とはいへ。

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こんな論文どうですか? これまでの表記法=コストをせおいつづけるのか?,1997 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002929632

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