著者
三浦 光
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.677-684, 1994-09-01
被引用文献数
8

3次元の空中定在波音場を形成するための超音波音源として、たわみ振動の節が格子状になるモードの方形振動板を考えた。振動板の設計方法を明らかにして、たわみ振動する超音波音源を製作した。このたわみ振動板は、振動の節線が板の端辺と45°の傾きを持つ格子状の振動モードを用いる。たわみ振動板の振動分布の計算結果は、振動分布の測定、及び板面近傍の音圧分布の測定によって確かめた。また、この振動板について板から十分遠方での指向性を、理論的、及び、実験的に検討したところ、両者の結果はよく一致した。振動板から放射される音波は板の四つの端辺に沿った方向で、板面に垂直な方向からたわみ振動の波長と空気中の音波の波長との比で決まる角度に四つの鋭い主極があることが分かった。

言及状況

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こんな論文どうですか? 格子モード方形たわみ振動板を用いた空中超音波音源,1994 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003110716

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