著者
大熊 恒靖
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.119-126, 1998-02-01 (Released:2017-06-02)
被引用文献数
1

梵鐘の音の減衰時間に時代的変遷があることを前報で示した. 本報は, 奈良時代から昭和期までに制作された梵鐘206口について, 部分音の構成に関する時代的変遷について論じる. 時代区分ごとに求めた本測定の基音周波数の近似式は, 平均で2.8%以内の精度で基音周波数を推定することができた. 梵鐘の音の基音周波数に対する部分音の周波数比は, 音の減衰時間と同じく, 梵鐘の口径と駒の爪の厚さとの割合に密接な関係があり, それらが梵鐘の音の時代的変遷の一つの要因であると推定した. また, 部分音の音圧レベル分布の時間的な変化及びスペクトル数にも時代的変遷があることを確認した.
著者
大熊 恒靖
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.208-214, 1997-03-01 (Released:2017-06-02)

梵鐘の音の特徴は, 部分音の構成, 減衰時間及びうなりにある。梵鐘は奈良時代から制作され, その様式は現代に継承されている。筆者は, 梵鐘の音の減衰時間に着目して, 奈良時代から現代までに制作された153口の丸鐘について解析した。その結果, 梵鐘の口径が大きくなると音の減衰時間が長くなる関係に時代的変遷があることを見出した。奈良期の梵鐘の音の平均減衰時間54秒に対して, 鎌倉期で24秒に短くなり, 江戸期で44秒まで長くなり, 更に昭和期では90秒と非常に長くなる傾向を示した。これらの時代的変遷は, 梵鐘の構造, 特に厚さに関係していることを推論した。焚鐘は, 現在でも年間約200口が制作されているが, それらの焚鐘の多くはうなりが長い特徴を持ち, また制作者によって音の減衰時間が異なることも確認できた。
著者
大石 弥幸 龍田 建次
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.105-114, 2016-03-01

実際に聞こえる音の物理的特徴とそれを表す擬音語の関係について,400名あまりの被験者へのアンケートを基に分析した。初めに複雑な音として「鉄腕アトムの足音」を使って回答の多様性と共通性を示し,次に単純な音として62.5Hz,500Hz,4kHzの純音を提示し,擬音語で表記させる調査を行った。純音に対しても,回答は非常に多様ではあったが,使う子音,母音,語尾の文字などに注目すればどれも半数を超える表記が存在し,周波数ごとに代表的な擬音語を選ぶことが可能であることを示した。
著者
宮丸 友輔 江村 伯夫 山田 真司
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.73, no.10, pp.625-637, 2017 (Released:2018-04-01)
参考文献数
29

ポピュラ音楽のノリは総じてグルーヴ感と呼ばれ,これは演奏音の時間的逸脱や音の強弱といった演奏上の操作によって表現されることが知られている。しかしながら,グルーヴ感の多様性や,それらと演奏上の操作との定量的関係について明らかにした報告はない。本論文では,種々のグルーヴ感に関連する音楽様式や印象について問うアンケート調査を実施することにより,グルーヴ感がドライブ感とレイドバック感の2種に大別できることに加え,それらを表現するための奏法上の操作として,ドラムス演奏におけるスネアの打叩タイミングとハイハットのアクセント位置が重要な要素であることを明らかにしている。スネアの打叩タイミングとハイハットのアクセント位置を様々に制御した演奏音を対象とした印象評定実験を実施した結果,ドライブ感は,表拍にハイハットのアクセントを付け,スネアの打叩タイミングをジャストから10msから20ms前に逸脱させることによって最も強く感じる一方で,レイドバック感は裏拍にハイハットのアクセントを付け,打叩タイミングをジャストから20ms後に逸脱させることによって最も強く感じることを明らかにすると共に,いずれの場合においても30ms逸脱させると極端にグルーヴ感が損なわれてしまうことを示唆している。
著者
越智 寛
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.72, no.9, pp.600-601, 2016-09-01 (Released:2017-07-01)
著者
宮原 誠 守田 幸徳
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.516-522, 1996-07-01 (Released:2017-06-02)
被引用文献数
2

過去3年間のオーディオ雑誌を調査し, 音質評価語1,322語を得た。これをKJ法で整理, グループ化し, 30個の代表評価語を得た。代表評価語 (30語) と総合音質の関係を求めるために評価実験を行い, 主成分分析 (PCA) 法により総合音質に重要な評価形容詞を明らかにした。

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著者
伊東 慶太
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.74, no.8, pp.440-447, 2018-08-01 (Released:2019-02-01)
参考文献数
7