著者
岡市 洋子 岡市 広成
出版者
日本動物心理学会
雑誌
動物心理学研究 (ISSN:09168419)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.29-34, 2001-06-30
被引用文献数
7

本研究では, 8匹のラットを用いて, ラットの複雑な聴覚刺激に対する弁別能力を調べた。1レバーのスキナー箱を使用し, S+刺激に対する反応にはVI10秒で報酬を与えた。第1段階では, BeatlesのYesterdayとホワイトノイズを刺激に用いた。報酬随伴性はカウンターバランスさせた。10セッションの訓練で, Beatles S+群, ノイズS+群, ともに3匹ずつが80%以上の正反応率を示した。第2段階では, S+を変えずに, 両群のラットのS-をMozartに変えた。その結果, ノイズS+群は3セッションの訓練で1匹を除き約95%の正反応率に達したが, Beatles S+群は7セッションの訓練で約85%の正反応率となった。第3段階ではBeatles Yesterdayと実験者の演奏するYesterdayが与えられた。10セッションの訓練で, 7匹のラットが70%以上の正反応率に達し, ラットが異なる演奏者が演奏する音色と音の高さはやや異なるものの, 旋律が等しい2曲を弁別することができること示した。

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こんな論文どうですか? ラットの音楽弁別(岡市 洋子ほか),2001 http://id.CiNii.jp/NOKzL

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