著者
宮崎 明雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.143, pp.13-18, 2003-06-20

電子透かし(Digital Watermark)は、ディジタルコンテンツの中にその所有権や著作権などに関する様々な情報を電子的に透かしとして、人間に知覚されないように埋め込むもので、コンテンツの著作権保護、無断複製防止などの一手段として注目されており、最近盛んに研究がなされている。特に、ウェーブレット変換を用いた電子透かし方式は、透かしの耐生という点で優れているため、多くの研究発表がなされている。ウェーブレットに基づく電子透かし方式では、ウェーブレットに基づく圧縮符号化方式の場合と同様に、ウェーブレットフィルタバンクの選択が重要で、これが電子透かし方式の性能に影響を及ぼすことになる。従って、「電子透かしに適したウェーブレットは何か?」という問題が生じることになる。筆者は前稿で、量子化制御型電子透かし方式の場合について、透かし入り画像の品質と透かしの耐性の観点からウェーブレットフィルタバンクの評価を理論的に行い、上記の最適ウェーブレットフィルタバンク問題に対する一つの解を与えた。本稿では、相関利用型電子透かし方式の場合について同様の議論を展開する。

言及状況

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こんな論文どうですか? 電子透かしで用いられるウェーブレットフィルタバンクの評価について : 相関利用型電子透かし方式の場合(信号処理, LSI, 及び一般)(宮崎明雄),2003 http://id.CiNii.jp/NUvfL

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